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最近、会社や学校・家庭など
さまざまな場面で「ストレス」という
表現を耳にすることが増えてきました。
ストレスは溜め込まない、
回避しようと言われていますが、
そんなに簡単に解消するのは
難しいですよね。
ストレスと共に
「ストレスマネジメント」という言葉を
目にしませんか?
運動やメンタルトレーニングなどの
ストレス発散・解消方法は
たくさん取り上げられていますよね。
しかし、その方法が必ずしも
あなたに合っているとは言えないことも。
ストレス解消法は、その時のあなたの
身体の状態や心の状況に合った方法を
探すことが必要です。
ただでさえ疲れているし、
イライラしている時に、
どれが自分に合うストレス発散法かを
探すなんて面倒だな・・・
なんて思いますよね。
実はストレスを解消する方法に
心理学は深く関わっており、
心理学を用いてストレスのサイクルを
理解することが、ストレス解消に
繋がっていくのです。
そこで心理学を用いた
ストレスとの向き合い方について
いくつかご紹介していきます。
ストレスがピークを迎えてしまう前に
心理学を通してあなた自身を
知っていきましょう。
心理学でストレスって何を指す?
まずストレスについて
あなたはどんなイメージがありますか?
人間関係が上手くいかなくて
モヤモヤすること?
力仕事が多く、いくら寝ても
身体が疲れ切っていること?
イライラや緊張している、
疲れている状態が思い浮かびますよね。
心理学領域では「ストレス」のことを
「ストレッサー」「認知的評価」
「コーピング」「ストレス反応」
の4つの過程に分けて考えます。
・ストレッサー(出来事や原因)
仕事や勉強がうまくいかない
人間関係で揉めてしまった
・認知的評価
原因に対して考える対処法を
模索する
・コーピング(対処)
人に相談する
一度問題から目を背ける
・ストレス反応(身体や心に起こる変化)
イライラする
お腹が痛い、めまいがする
眠れなくなった
実は、ストレスのイメージに
一番近いストレス反応は
ストレスを感じる過程の
最後の部分だったのです。
この過程の中の
「コーピング」が上手くいった場合
問題が解決につながります。
しかし問題に
上手く対処できない場合は
ストレス反応が大きく現れてきます。
コーピングの種類
コーピングを上手く行うことが
ストレスを減らすことに
つながると分かりましたね。
では心理学的に見た
コーピングの方法で代表的な方法を
いくつか紹介します。
コーピングは大きく分けると
2種類あります。
この2つのコーピング法について
1つの例に対して
対処法を挙げていきます。
例)あなたが所属するグループ内で
苦手な人(Aさん)がいるとします。
Aさんとは以前トラブルがあったため
「少し話しづらいな・・・」
とあなたは感じています。
できればAさんとはチームを組んだり
関わりを持ちたくないと
思っていました。
しかし、次のチーム編成で
同じチームになることがわかりました。
問題焦点型
原因を解決することに焦点を当て
直接問題に働きかける方法です。
☆Aさんとの関係で起こるストレスへの対応
・メンバーやグループリーダーに
事情を相談し、配置を考慮してもらう
・Aさんから物理的距離を置く、
所属グループを離脱する
・人の意見を聞くことで
自分の考え方や価値観を変えてみる
実はこの方法は、日常生活で起こる
小さな変化から起きるストレスにも
無意識に使っているのです。
気温が低くなってきたから
上着を羽織った。
人混みが苦手だから
空いている道を選んだ。
このように問題に対し、
手段が積極的に取り組めそうな状況や
実行が比較的簡単な場合であれば
この方法をおすすめします。
情動焦点型
自分の感情制御に
焦点を当てる方法です。
一般的にイメージされる
気分転換を図ったストレス解消法に
近いです。
☆こちらの解決法を取る場合の対応
・仲のいい友人にあなたの今の気持ちを
聞いてもらう
・趣味に没頭する
・一旦Aさんのことは忘れて
別の事に取り組む
気分が落ち込むことを考え続けるより
他の事を考えたりすることで
問題と直面する時間や感情を
減らす形となります。
根本的な問題の解決方法ではないため
常になにかしらのストレスは
かかることがあります。
現状のAさんとの関係から
周囲を巻き込んでまで避ける必要がない
という場合はこちらの方法を
先に試みるのもよいでしょう。
まとめ
今回はストレスと心理学について
まとめてきました。
ストレスに直面した時は
視野が狭くなりやすいです。
今回挙げた2つのコーピング方法は
どちらも問題を「解決」することを
目的としています。
ストレスと向き合うのは、
心も身体もエネルギーを消費します。
あなたに合った
ストレスコーピングが見つかり、
問題解決することが何よりですが、
まずはあなた自身の健康を
守ることを優先してくださいね。