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心理学的支援と言葉で聞いて
具体的なイメージが
思い浮かびますか？
まず心理学的支援という
言葉の意味について
見ていきましょう。
心理学的支援とは、心の問題で
苦しんでいる人を支援したり、
その人自身の豊かな生き方を
模索することを支援をする
「こころの専門家」
の土台となるものです。
心理学的支援である心理療法は
たくさん種類があります。
その中から抜粋したものの特徴を
一緒に見ていきましょう。
認知行動療法
名前からして
なんだか難しそうですよね。
説明すると
「現実の受け取り方」や
「考え方、ものの見方」を
認知と言います。
その認知に働きかけて
こころに抱えたストレスを
軽くしていくのが認知行動療法です。
うつ病などの治療で
よく使われます。
私達人間は、
こころが辛いと思った時、
その出来事が「いいもの」か
「悪いもの」かどちらかに
決めたくなります。
ですが実際に起こることで
「いいもの」「悪いもの」と
はっきり判断できることは
あまりありません。
そう思いませんか？
決めつけていた考えから
少し違う方に目を向ける。
これが認知行動療法です。
具体例を挙げていきましょう。
声をかけたのに
返事をしてくれなかったことで
落ち込んでいたとします。
今までの認知だと
「無視されてしまった」
「何か怒っているのかも」
「返事がないなんて酷い人だ」
という考えになります。
このような考えになると
何もしたくなったり、落ち込んだり
人が怖いなどの感情に
なっていきます。
ここで認知行動療法の出番です。
今までの認知を
少し変えてみましょう。
「無視されたのではなく、
ただ単に聞こえなかったのでは？」
と考え直してみます。
じゃあ今度は
「その人の正面から挨拶してみよう」
という行動に出ることができますね。
その結果、
挨拶を返してもらえたとしましょう。
心はきっと軽くなっているはずです。
これが認知行動療法のやり方です。
遊戯療法
遊戯療法は、原則として
子どもを対象に行うものです。
遊ぶことを
主なコミュニケーションの手段や
表現の手段として行われる
心理療法のことを指します。
プレイセラピーとも
呼ばれています。
子どもは自己表現の能力や
自己理解が未熟なので、
言語を媒介とした心理療法では
十分な治療ができないのではないか
という考えがありました。
その結果この療法が開発され、
発展していきました。
遊戯療法は、週に1日回
だいたい50～60分程度行われます。
プレイルームというところで、
子どもとセラピストが
一緒に自由に遊んで
信頼関係を築きます。
それにより子ども自身は
ありのままの自分を
表に出すことができるように
なってきます。
それが問題の解決や
子どもの自己成長に繋がっていく
と考えられています。
心理カウンセリング
心理カウンセリングとは
専門の知識を持った
カウンセラーとの対話によって、
相談者の悩みを解決に導く
プロセスのことを言います。
もう一つ、似たようなものに
セラピーというものがあります。
「カウンセリングとセラピーでは
何がどう違うの？」
と疑問に思いますよね。
セラピーは、より早く
相談者の悩みを解決するために
具体的な解決方法を提示します。
それと違ってカウンセリングは
あくまで相談者を導くのであって
悩みを解決するのは相談者自身です。
このような違いがあります。
心理学的支援って奥が深い
実は心理学的支援は、
これ以外にもたくさんあります。
心の有り様は人それぞれなので、
専門家はその人と対話してみて、
どの支援が相談者に合っているか
考えるのです。
「自分が勉強している支援は何？」
「自分が受けている支援は？」
と興味を持ってみると
いいかもしれません。
支援がより心の中に入ってきますよ。
